あたしから見ても悠陽は凄い。
いるだけで悠陽の周りの世界が変わる。
辞めるのはもったいないよね…。
「琉伊君、今からライブなら乗せてって。」
「あぁ。」
今からは楽しい楽しいライブの時間!!
会場に着いたら疾風君と里沙ちんがいた。
「莉里は?」
「まだじゃね?今日は打ち上げ行くよな?」
「行く!!」
去年は行けなかったから今年は行くんだ!!
お酒は飲めないけどね~。
「今日は夜どうするの?」
「ん~…。何も考えてねぇ…。」
「パパリンとママリン二人にしたいからどっか行こう?」
「だな。早く解決するといいんだけど…。」
あれじゃあ悠陽もいずらいよね…。
じゃあどこに行こう…。
「うち来る?蓮チャンと亜香里チャンはいねぇし。」
「うん。寧音チャンも寂しいだろうしね!!」
ケーキでも買って行こう!!
【悠陽】
やっぱりAQUAは最高…。
リーダーは憎たらしいけど…。
でも相当イイ!!
それに初めて会った隼人さんの姉!!
めっちゃ美人だし!!
「悠陽~!!AQUAカッコイイ~!!」
「マジ痺れる!!」
「超ヤバイねぇ~!!」
美羽も去年のライブの後から相当AQUAファンになったみたいだし。
マジカッコイイ!!
莉里の顔が溶けるのもわかる…。
ライブが終わった後にメンバーのとこに行くと、すげぇ熱い!!
「おぉ!!悠陽~!!」
「マジよかった~!!去年より熱かったし!!」
「俺も隼人のテンションの高さにはビビったけどな!!」
そう言う海さんだってかなりイイ感じだと思いますが…。
しかもリーダーと隼人さんの姉が付き合った!?
マジかよクソリーダー!!
ニコニコしやがって…。
俺の裸体を晒した事を忘れたわけではねぇだろうな…。
「悠陽悠陽!!俺の彼女!!」
「よかったな。」
クソリーダー…。
今に見てやがれ。
そして打ち上げ会場に来ると先に来てたファンがいっぱいいた。
男が多い…。
俺と美羽はAQUA専用ソファのとこにあるテーブルのとこ。
「莉里が来たからマジ頑張った~。」
「でも見すぎだよ~。」
「だって超カワイイんだも~ん。」
はいはい…。
要するにラブラブなわけね…。
でも今日仕事中に莉里から電話が来た…。
『多分今日隼人と結婚するから。』
って。
かなりビックリした。
でも、莉里がそうやって結婚する前に俺に電話をくれたのは嬉しい。
やっぱり莉里は俺の分身だな。
俺も美羽と結婚する時は莉里にちゃんと言うからな?
そん時は祝ってもらおう。
ちゃんと決まったらおめでとうって言おう。
「みらいって呼んでいい?」
「うん。でも何か恥ずかしいね!!」
「俺マジ幸せ~!!」
耳障りな声だな…。
クソリーダー。
隼人さんが復讐するなら今だって言った。
決行します。
「悟~。よかったなぁ~。」
「はぁ!?悟!?呼び捨てとは随分偉そうだな悠陽。」
「まぁいいじゃん?みらいさん美人だし。お似合い~。」
「だよな!?マジカワイ~!!」
「じゃあ祝い酒だな!!乾杯!!」
飲めよ…。
もっと飲みやがれ。
ふっ…。
「俺トイレ行ってくるからみらいに触んなよ!?」
「触んねぇよ!!いってらっしゃ~い。」
ふへへへへへへ!!
ビールにタバスコ1本入れてやった。
飲ませよう。
しかも相当酔ってきたから気付かねぇだろ。
隼人さんと莉里が帰った後に戻ってきた悟…。
「さと君、一気して。」
「は!?何で。」
「俺、男気見たぁいな?」
「仕方ねぇなぁ。でも何かすげぇ刺激臭が…。」
「気のせい気のせい!!はい飲んで!!」
ふっ…。
バカだな。
「ゴホッ!!あぁぁぁぁあ~!!いてぇ!!水水水!!」
「ぎゃははははは!!」
「悠陽!!おめぇシンガーに何飲ませ…。いてぇ~!!」
「あっ、帰る時間。じゃあね悟~。」
「待てよ…。ゲホッ…。」
悶え苦しめ。
俺は今から美羽チャンとラブラブだからな~。
「悟さんいいの!?」
「いいのいいの。さぁケーキでも買って帰るか!!」
気分は最高。
美羽と手なんか繋いじゃって~。
超楽しいクリスマスだな!!
「悠陽じゃね!?」
「あ!?」
誰お前。
でもどっかで見た気が…。
「俺!!谷原!!」
「谷原!!マジ久しぶりだな!!」
「ってか全然連絡くんねぇから寂しいし!!」
「マジ忙しいんだわ~。それにしても変わったな!!」
中学の友達に会った。
女連れだし!!
すげぇチャラくなってる!!
「お前オシャレメガネどうした!?」
「コンタクトにした。お前も相変わらずカッコイイな!!ヒマならどっか行かね!?」
まぁヒマって言ったらヒマか?
美羽ちんはOK?
「ミューミューも更に可愛くなってんね!!」
「谷原君相当チャラいけど!!どうしたの!?」
「どうもしない~。ただのイメチェン。」
「学校は?」
「あのまま頑張ってますわ。」
「じゃあケーキ食べに行こうよ!!」
そちらの喋らないお嬢さんはイイんスかね?
めっちゃギャルだけど…。
谷君の彼女らしきギャルは何も話さずに…。
ケーキ食いたいって言う美羽のために近くのファミレスに入った。
「谷原の…。」
「彼女。」
へぇ~…。
お前結構熟女好きじゃなかったか?
「ってかマジだったんだね~。悠陽と友達とか。」
「だから言っただろ。お前が信じねぇから。」
呼び捨てかよ…。
初対面ですが…。
「お前らの学校どうなの?」
「まぁ普通?それより創輝は!?」
「あいつもあのまんま。悠陽がいなくなってから寂しいって嘆いてたから電話でもしてやって。」
「そうする。谷原は大学どこ行くわけ?」
「そのままかS大かな~。悠陽も行くのか?」
「俺S大行くからお前もS大にしろな。」
「マジ!?じゃあS大にする!!」
また谷原と一緒とか嬉しいかも…。
まだまだ先の話しだけどな。
でもそろそろ勉強しなきゃマジ受からん…。
「写メってイイ?」
「へっ!?写メ!?」
「うん。」
この女…。
俺、好きになれないです…。
「写メナシ!!」
「悠陽!!」
「ん!?」
「あたし…。短大行くからね?」
美羽ちん!?
何で今その話し!?
「悠陽がS大行くって…。でもあたしは短大行くからね!?」
「う、うん…。頑張れ?」
「よかったぁ~!!反対されるかとおもった!!」
スッキリした顔だね?
まさかズット言いたかったとか!?
気付いてやれなくてごめんな…。
「ねぇねぇ、プリクラ撮りたい。」
「お前マジうるせぇ!!黙ってケーキ食ってろよ!!」
うん。
黙っててほしい。
ってかなんでこんな不思議な女と付き合ってるんでしょうか…。
「二人の出会いは…。」
「幼なじみ…みたいな感じ…。」
俺らと同じ…。
でもきっとこのギャルもいいとこあるはずだな!!
「今から何か予定あんの?」
「特にねぇよ?」
「夜景見に行かね?」
「夜景!?どうやって?」
「コイツの車で。」
マジ!?
ギャルさん年上だったわけ!?
って事になった俺らはギャルの車で見知らぬ岡に来た。
「すげっ!!」
「超キレイ!!」
今日はマジで感動する事ばっかりだ…。
莉里達の結婚とライブと復讐と夜景…。
俺、幸せだ…。
「ねぇ悠陽、いつか二人で来たいね?」
「そうだな。俺が免許とったら連れて来てやる。」
「うん。楽しみにしてる。」
来年も美羽とクリスマスを過ごしたい。
これから先、死ぬまで美羽と楽しい事を分け合いたい。
「さぁ帰りますか!!」
「その前に写メっていい?」
「写メナ~シ!!撤収!!」
メリークリスマス!!