前に花南ちゃんと買った 色付きのリップを塗り、髪を束ねる。 よし、と小さく呟いて家を出る。 『もしよかったら、今から遊ばない? …兄貴とかの所行くんだけど』 『もちろん行くよ!』 『じゃあ第3公園で待ち合わせ』 慣れないヒールで苦戦しながらも 思いっきり走り、私は第3公園へと 向かうのだった。