「ねえ…心夏、あの新谷千愛と
友達になったって本当…?」
帰り道、花南ちゃんから真っ先に出たのは
その話題だった。
あまりにも心配そうな花南ちゃんの顔に
少しだけ疑問を覚えながら頷く。
「千愛ちゃん、本当にいい子だよ!
花南ちゃんも話したらすぐ好きになるよ」
「わ、私はいいよ……
ていうか心夏もそんなに関わらない方が…」
「なんでなんで?怖くないよ?」
いや…… と少し言いづらそうに視線を外し、
花南ちゃんはそれっきり黙ってしまった。
何で皆千愛ちゃんを嫌うのだろうか。
……あんなに笑顔が可愛いのに。