その夜、わたしは夢を見た。 わたしはまだ小さくて、 秋祭りの人ごみの中でお母さんと離れて泣 いていた。 「なんで泣いてるの?」 そこには1人の男の子がいた。 涙でぼやけて、顔はよく見えないや。 でも、なんだか、すごく優しくて温かい。 そして、不思議と懐かしい。