次の時間、授業をする先生の声は考え 事をしていた私の頭の中には届かなかっ た。 『今のは完璧にヤキモチだよ!』 ちーちゃんが言ったことが頭の中でこだま する。 「柚木(ゆずき)...?」 急に自分の名前が聞こえる。 「わっっ」 思わずびっくりしてしまう。 「大丈夫かー?」 大丈夫じゃないよ!! すごく恥ずかしい。 みんなに見られちゃったよー! ぼーっとしてたの、そんなにバレバレだっ たのかなぁ。