資料室は、誰もいなかった


「結芽なにがあった?なんで?俺に理由おしえてくれないか?」


結芽は、目を合わせてくれない

「触んないで。私ここ嫌い。あなたも嫌い」

え?嫌い…

「なん…で?」

ヤバいこんな所で泣きそう…



「だって嫌いだから」


「…」

「触んないで…」

結芽が振り返る

俺は声を出さずに泣いていた…

「翔太君…」

「だよな。そうだよな俺のこと好きじゃないよな。俺だけ空回りしてたんだ」

声が震えているのはもうばれていた

「違う…私も」