?「結愛!逃げろ!!」



そこにいたのは、隼人達だった。


さっきまで動かなかった体がその言葉と同時に動いた。
私は急いで、走って逃げた。



孔雀総「チッ、まぁ、そう簡単に逃がさないけど。」



孔雀の総長は私を追いかけてくる。



はぁはぁ



ドンッ



後ろで音がした。

私は立ち止まり、振り向いた。
孔雀の総長が倒れており、茅陽と隼人が押さえていた。



雅「結愛!」



雅が私の元に駆け寄ってきた。
目の前まで来た。



雅「ごめん。信じてあげれなくて、疑って。」


「え。」


雅「直哉さんに喝を入れられて、
結愛がそんなことできる子じゃないって
分かった。本当にごめん。」



お兄ちゃんがそんなことをしていたなんて知らなかった。



悠「俺たち、凄く甘かった。
仲間の言葉を信じれないなんて。
ごめんね、結愛。」



悠良も近くに来てそう言った。

きっと、空輝がみんなを連れてきてくれたんだと思う。
それにみんなの声で私の動かなかった体が動いた。
安心したんだ。



私はホッとして涙を流した。
雅と悠良が頭を撫でてくれた。