雅は無言でバイクを走らせてた。



気まづい…。
でも、この空気を作ってるのは私だ。




雅「結愛は今、この空気を作ってるのは
私だとかでも思ってる?」


「え?なんで分かるの?」


雅「分かるよ。何年一緒にいると思ってるんだよ。」


「雅。」


雅「実は、隼人から連絡貰ったんだ。」


え?


雅「偶然でもないから。
びっくりした、隼人から連絡きたの
何年も前のことだったから。」


…隼人。


雅「結愛は俺の地元にいるからすぐ来いって。
なんで、そこにいるかは分からなかったけど、
結愛の所にすぐ行きたかったから信じたよ。」


「うん。」


雅「本当に無事で良かった。」


「ごめんね。」


雅「いいよ。
今、みんな暴走中だから
そこにとりあえず合流するから
飛ばすから、ちゃんと掴まってて。」


「うん!」



握る手にギュッと力を入れた。
それと同時に、バイクのスピードも上がった。