side祈颯
僕たちは最近ずっと倉庫にいた。
どうも美雨乃ちゃんが学校に行きたくないっと言っていて、でもみんなと一緒にいたいかららしい。
僕どっちでも良かったんだけど、葵依ちゃんのあの照れた顔を見てから葵依ちゃんに会いたくなっていた。
でも姫の言うことは総長と同等だから行ったら怒られると思う。
それに
美雨乃ちゃんは玲欧とずっと一緒にいるから僕たちがいなくてもって思うんだけどなぁ…。
ガチャッッ
思いっきりドアの開く音がした。
流輝が慌てた顔をして部屋から出ていった。
「慎史どうしたの?」
慎「桜嵐の傘下の桜希が何者かに半分潰されたことを
言ったら、慌てて出ていってしまいました。」
「それって、葵依ちゃんの所に行ったんじゃ…。」
慎「そうかもしれないですね。」
「流輝、いいなぁ。
僕も葵依ちゃんに会いたいのに。」
慎「でも、流輝は罰を受けますよ。」
「なんで?」
慎「姫の言うことは総長と同じですから。」
「そういう事か。」
流輝が羨ましいと思いつつ、どんまいと思った。