?「みんな?」


部屋の奥の扉が開いて、誰かがいた。
そこには、堀江美雨乃がいた。


祈「美雨乃ちゃん、出てきちゃダメだよ!」


美「え?」



堀江美雨乃は私を見て震え始めた。



美「なんで……いるの?」



そうか、私はまたはめられたんだ。



「そういう事ね。」


晃「何がそういう事だ。」


「私を彼女と同じ目に合わせたいのでしょ?
ここから追い出したいのでしょ?」


晃「分かってるなら合ってもらうから。」


「でも、聞いてもいい?
なんで、彼女を信じてるの?」


玲「長い時間一緒にいたからだ。」



今まで黙っていた玲欧が口を出した。



「それなら、あの子は違うんだね。」


祈「あの子?」


「四宮結愛だよ。
その子よりもここにいて長くいたんじゃないの?」


晃「その名前、ここで出すな。」


「どうして?」


祈「その子は裏切り者だから。
ついでに言うと、君も裏切り者だけどね。」



私はため息をついた。



「言っておくけど、私を彼女と同じ目に
合わせたらあなた達潰れるけど?」


慎「そうでした。
桜嵐の仲間でしたね。」


「そうだよ。」


玲「だが、その問題は心配ない。
こっちの事情を話して分かってもらうから。
それで、お前はここからも桜嵐からも
追い出されるってことだ。」


「追い出されることはないけど?」



だって、私は桜嵐に入ってるわけじゃないから。
ただ、みんなに守られてるだけの存在だから。



「それに、最初に誘ってきたのは
あなた達だってこと忘れてない?
私の断りを聞かないで。」


晃「それなら、もっと断ればいいだけだろ?」


「そうね。面倒くさくなったって理由は
聞いてもらえそうないね。」