楓生のバイクは私を乗せて無言で走り続けた。



楓「着きました。」



私はバイクから降りた。
楓生に手伝ってもらって。



楓生は倉庫の扉を開き中に入っていった。
私はそれに続いて中に入った。



流「葵依さん、来たんですね。」


「うん。」


流「分かりました。こっちです。」


「私はあなたを信じてるから。」



流輝は頷いた。
私はその後ろについて行き、幹部のいる部屋の中に入った。



祈「葵依ちゃん、待ってたよ。」



笑顔のない、祈颯がそう言った。



部屋の中は殺気で包まれていた。
でも、その殺気は私には通用しないけど…。



「何か用?」


晃「何か用があるのはそっちじゃないのか?」



棘のある言い方。
慎史は探っている目をしていた。


そして、大きな殺気を放てていたのは玲欧だった。