時「どうだった?」


蒼(聞いたけど、素手で戦ってるやつと
武器を使ってるやつがいること位です。
やっぱり、顔とか特徴のあるものは
見えなかったと言ってます。)

時「そうか。」


蒼(そこに結愛いますか?)


時「あぁ、いるよ。
代わるか?」


蒼(お願いします。)


時「結愛。」



私は、時雨からスマホを受け取って出た。



「蒼聖?どうしたの?」


蒼(絶対に1人で出歩かないで。)


「え?どうして?」


蒼(嫌な予感がするんだ。
出歩く時は誰かと一緒に。)


「…うん。分かった。」


蒼(それから、結愛は何の心配もいらないからね。)


「……それって何もしないでってこと?」


蒼(そういう事じゃないけど、
結愛には迷惑を掛けたくないんだ。)


「それなら、掛けてよ。
それに、私は勝手に動いてるからね。
じゃあね。」


蒼(ゆ、結愛!?)



蒼聖の声を聞かず、時雨に渡した。
そして、私は部屋から出た。



蒼(時雨さん!結愛は?)


時「結愛なら、部屋から出て行ったよ。」


蒼(睦月さんが暇なら追いかけさせて下さい!)


時「お、おう。」


蒼(結愛を1人にしとくのは危ないです!)


時「分かった!」



その会話を私は知らなかった。
この後、あんな事が起きる事も……。