「怖いよ…」

紗凪は、怖さのあまり目に涙を浮かべて今にも泣き出しそうになった。


「もうー泣くなよー大丈夫だから。な?」


「…うん」


と紗凪をなだめているとインターホンまで鳴るようになった。


「大翔、起きないといいな…」


一度起きるとなかなか寝ないからな。

と心配していたけど、大翔は起きてはこなく安心した。


それから1時半過ぎまで続いた。


「も、もう大丈夫かな?」

収まったのに俺の腕をしがみついて離れない紗凪。


俺は、眠くて眠くて早く寝たいと思っていた。


「俺、寝ていい?」


「私が寝るまで寝ないで!」


と紗凪に言われ、手を握られたまま布団に入った。