紗凪は泣きながら


「お父さん、裕翔さんと必ず幸せになるから。ちゃんとここにも来るから…」



「母さんにも会いに来なさい」



お義父さんは、お茶を一口飲んで言った。




そして、俺たちは市役所に婚姻届を提出した。



「記入漏れはないですね。おめでとうございます」



『ありがとうございます』



俺22歳、紗凪20歳で結婚した。


バイトしたお金を毎月貯めて紗凪に結婚指輪をプレゼントした。


今年で結婚5年目になる。