紗凪がお義父さんと俺の前にお茶を出した。



変な冷や汗が出てお茶を少し飲んだ。



最初に口を開いたのはお義父さんだった。



「裕翔くん、紗凪のどこが好きかって言えるかい?」


「はい。言い出したらキリがなくなるくらいですが、何事にも一生懸命で思ったことが表情に表してくれるところも好きです」


「ははは、そうかい!そうかい!」



お義父さんは、俺の目をしっかりと見て少し目がうるっとしていた気がする。



「妻は早くに亡くなってね…」



紗凪が小学生の頃に亡くなられたことは紗凪から前に聞いていた。