「ずぅちゃん元気ない?」



「え?」



「あ、ううん!気のせいならいいんだよ!」



振り向くと、心配そうに眉を下げる千陽ちゃんの姿。



(そんなに元気なさそうに見えるのかな…今の私…)



「大丈夫だよ!ちょっと気分が上がらないだけ!」



「そっかぁ!ならいいんだ!」



千陽ちゃんに笑顔を見せると、千陽ちゃんもニコッと笑い返してくれた。



いつまでも下がっていられない。



きちんと割り切らなければ。



朝のことはもうどうしようもない。



輝がどうなろうと私の知ったこっちゃない。



「よーし!!!!」



これが空元気だと呼ばれようと構わなかった。



空元気でもいい。今必要なものだけ持っていればそれでいい。