「ねぇ咲ねぇ、なんかあのおっさん嫌な感じする。かえろ?」



唯もなにか感じ取ったらしく、私の手を引きながら言う。



「う、うん」



私達は早足にその場を立ち去った。



男はしばらくついてきたが、神社の近くまで来るといなくなっていた。