仲良くなった翼姉ちゃんと、一緒に帰れることになったのは良かった。
しかし、最初に目が合った、怖いあいつ(翔)とも一緒に帰らなくてはならないと後から知り、私は少しテンションが下がっていた。
「こいつね、翼の弟なの! 翔っていうの、よろしくね!」
七瀬は私の目を見た。
私も見つめ返したが、やはり怖かった。睨んでいるかのような、目つきの鋭さが、とても怖かった。
じっと見つめていると、七瀬が手を差し出してきた。
「よろしく」
そう言って笑った顔は、さっきまでの目つきの鋭さとは一変して、優しそうだった。
私は、七瀬の手を握って言った。
「わ、私こそ! よろしくねっ」
少し緊張しながらも、笑ってみせた。
これが、私たちの友情の始まり____……なんてことにはならなかった。
しかし、最初に目が合った、怖いあいつ(翔)とも一緒に帰らなくてはならないと後から知り、私は少しテンションが下がっていた。
「こいつね、翼の弟なの! 翔っていうの、よろしくね!」
七瀬は私の目を見た。
私も見つめ返したが、やはり怖かった。睨んでいるかのような、目つきの鋭さが、とても怖かった。
じっと見つめていると、七瀬が手を差し出してきた。
「よろしく」
そう言って笑った顔は、さっきまでの目つきの鋭さとは一変して、優しそうだった。
私は、七瀬の手を握って言った。
「わ、私こそ! よろしくねっ」
少し緊張しながらも、笑ってみせた。
これが、私たちの友情の始まり____……なんてことにはならなかった。