「彼女ってなんだよ……」


怒ってるように言ってみたけど
顔はにやけちまう。



「私見ましたよ??

たがら…止めて…。」



香澄の目からポロポロ涙がこぼれてきた。

俺は一つ一つ丁寧に拭いた。


そして考えた。
香澄が勘違いするような事…








ばぁちゃん家行った日??
確かねぇちゃんと学校出て行った…



やばい…笑いそう…



だけど抑えきれず笑ってしまった。





「な…なによ!!??」

君は泣きながら怒ってる。



「多分俺の姉貴だよ。」



ばかだな…香澄。