「何か聞きたいことあるか?」

「何急に」

「あー……お前血液型は?」

「O型だけど」

「へぇ」

「聞いてきたのそっちなんですけど」



薄ぐらい部屋。

タオルケットを頭にかぶったまま、下らない話をする。


甘えた考えだと……これも、きっと雄大の事を考えないようにしてくれてるんだろうと思う。


「お前の友達の名前は?」

「セナ」

「他は?」

「……居たけどもう居ないようなもん。あ、後トマト野郎も居るよ」

「寂しいやつだな」

「響の友達は?」

「……」

「え。無言?」

「男が“オトモダチ”ってキモくねぇか?」

「ぶはっ、」


表情は見えない。だけど何となく分かる。