「私が言うのもなんだけど、この子かっこいいでしょう?ごめんなさいね、親バカで」

「……いえ」

「頭赤にした時は、何を目指してるのか、親としては不安だったけど」


うん。そりゃそうだろうな。


「まあ青春を謳歌してるんだろうって。言わないことにしたのよ~。そしたら口は悪くなる一方だし」

「ははは……」

渇いた笑いを漏らすしかない。

なのに。

「笑ってんじゃねえ」

「こら!女の子には優しくしなさいって言ってるでしょうが!」

「っるせぇ……クソババア」

「ダメね~、その王道の切り返し。クソババアしか言えないのね。でもあんたはそのクソババアのご飯がないと生きていけないでしょうが」

「……」