「麻衣ちゃんって言うの?この子うるさいでしょう?殴ってやっていいからね?」


セミロングの髪をサイドで纏めていて、ジーンズにTシャツだけど、背も高いしスラッとしていて。

話ながら忙しなく動く祐也のお母さんは、その場に居るだけで雰囲気が明るくなる様な人。


「お母さん、若いね」


「オバサンだろ。どうみても。今年でさんじゅう……」
「やっだー!麻衣ちゃんって正直者ねー!ハンバーグ追加しようか?」

祐也の言葉に被せるようにマシンガントーク炸裂、


サラダ、味噌汁、ハンバーグ、漬物。
蓮根のきんぴらに、ほうれん草のおひたしがちょっと。

帰宅して、一時間。
凄いと。純粋に感心する。