私はきっと祐也だからこんな風なんだろう。

それが一番心地いいのを知ってるから。


「守られてやってもいいよ?」


首を上に向けて、ベッドに頭を預けると祐也の顔が見えた。


「おう。大人しくしとけよ。うさぎちゃん」

「うさぎとか嫌だって前に言ったじゃん。……いひゃい」


にひひ、と。
笑って私の頬を軽くつねる。




恐怖心は完全に拭えないけど、祐也のスマホが鳴るまでの時間は、いつもと変わらない様に思えた。

6時に祐也のお母さんが帰って来て、私の事を見て彼女だと勘違い。

「夕飯一緒に食べようか!」と。とても明るいお母さんに、うざそうにしていた祐也だけど、食卓に着くと黙ってお味噌汁をすすってた。