段々と室内の温度が冷えていくけど。

外はかなり暑そうで。


まるで今の状況みたいだ、と。
何とも言えない気分になる。


その時。


「そんなに気にするなら」


祐也が口を開いた事で、体を捻って顔を向けた。


「俺がずっと側に居てやる。だから心配すんな」


いつもみたいに、ふざけた様子もない。
かといって、さっきの教室の様な真剣な眼差しを向けてる訳でもなく。


穏やかに。だけど、少しだけ眉を曲げて言い放った。


怖がらなくていいって、意味だよね……

何を言っても気になるものは気になる。
だから、こんな言い方をするのか。


私はちょっと恥ずかしくなって、

「吹っ飛ばされたくせに」

捻っていた体を戻し、再び視線は正面。テレビへ。


その瞬間……後ろから鼻で笑う声がした。