「ごめんね」


でもやっぱり、私だって腑に落ちなくて。
言葉にするのとしないのは、全く違うから。


「何が。てめぇが気にする事は胸のデカさだけだ」


ほら。またふざける。


「もういいよ。それが祐也の優しさなんでしょ。不器用にも程があるよ」

もっと、言葉を選びやがれ。

優しくされたら逆に戸惑うくせに、と。
自分自身に心で呟きながら小さく息を吐く。


伸ばした足を胸元に寄せて、ローテーブルから出すと、三角座り。
手は前で組まず、膝の上に置いた。


「不器用って、お前にだけは言われたくねえよ。おい、その体勢のままこっち向いてパンツ見せろ」

「本当に馬鹿なんだから……」


呆れて溜め息を吐く。

いつもの雰囲気を壊そうとしない祐也は、ずっとふざけている。

もう。優しくて逆に気使うよ。