いつもはふわふわな髪も、ストレートになっている。

毎日学校では眠そうなのに、髪はふわふわにしてくるもんね。


つか、モテたいからでしょう?そうするのは。
髪赤くない方が絶対いいと思うんだけど。


コイツらの頭はブッ飛びすぎててよくわかんないからな。


「ねぇ、痛くないの?どこか」

「痛くねえよ。お前に足踏まれた方が痛い」


エアコンのリモコンを手に、温度を下げる祐也は、普段と何も変わらない。

ねぇ、どんだけ下げんの。
あんた太ってないんだから、寒いんじゃないの。


心配して聞いているのに、本人は至って普通。
私を責める事もしないのが、やっぱり引っ掛かるけど、きっと何を言っても、考えは曲がらないだろうし……