整列して、退場すると、テントから笑い声が聞こえてくる。

「すげえな、祐也。本当に一位だし」

二人して中に入ると、一番に話しかけてきたのは慶太郎。


その言葉を皮切りに、皆笑いながら祐也を囲んだ。


「猿だよな、猿」

と、言う隼人に、

「足が伸びてるみてえだった」

と、真面目な顔して響が言うもんだから、「確かに！」と、皆でお腹をかも抱えて爆笑。


私も裸女に、お疲れ様、と言われて頭を下げた。



「麻衣ちゃんも貢献したよな。男六人で四番目って中々じゃねえ？」

慶太郎がそう言うけど、結果的に今の走りは、二年生は勿論一年生も三年生も、祐也に持ってかれた感がある。

きっと今日最高の盛り上がりだろう。