「ほら、最近顔出さないでしょ~?中学の時もね、一回あったんだぁ。一人を好んでる時。ほおっておいたら、一人で隣の中学に喧嘩売りに行ってたの。馬鹿だよねぇ~」


気付けば、手にじんわりと汗をかいていた。

まさか。
祐也は雄大に……?


頭で考えて、浮かぶのは、一方的にヤられてた祐也の姿。


「でもさ、警戒って事は、まだ祐也も周りも動いてねえんだろ?」


ーーハッ……

さゆりさんが裸女に対し、口を開くと、ボーッと一点を見つめていた自分にハッとする。


「そうそう。でもいつでも動ける体制みたいだよ~」

「へぇ。不良の……つか、男の世界は大変だな」

「麻衣ちゃんは、普段通りでいいからね~。男達の話だから~」

「そうで、すね……」