ブツブツ文句を言いながら、いじっていたスマホをポケットに仕舞い、カウンターから出ると、「じゃあ麻衣ちゃん、ちょっとおじさんの相手しててね」と言い残し、黒い扉から出ていった。
「誰がおじさんだ!」って声がカウンター奥から聞こえたけど。慶太郎は聞こえないふりをしたのか、其のまま扉は閉まる。
体の力を抜いて、改めて周りを見渡すと、来たことがないけど、何となくここはお酒を飲むお店なんじゃないかと推測出来た。
きっとカウンター内の棚に並べられているのはお酒だろう。よく見た所で銘柄も何も知らない私が、いくら考えても、推測でしかないんだけど。
周りを観察していると、炒める様な音が止まり、カチャカチャといった音が聞こえ、奥から高菜ピラフにスプーンを手にした雅也さんが現れた。
「どうぞ」
丁寧に置かれた高菜ピラフは、湯気で私の鼻が刺激されて。
「誰がおじさんだ!」って声がカウンター奥から聞こえたけど。慶太郎は聞こえないふりをしたのか、其のまま扉は閉まる。
体の力を抜いて、改めて周りを見渡すと、来たことがないけど、何となくここはお酒を飲むお店なんじゃないかと推測出来た。
きっとカウンター内の棚に並べられているのはお酒だろう。よく見た所で銘柄も何も知らない私が、いくら考えても、推測でしかないんだけど。
周りを観察していると、炒める様な音が止まり、カチャカチャといった音が聞こえ、奥から高菜ピラフにスプーンを手にした雅也さんが現れた。
「どうぞ」
丁寧に置かれた高菜ピラフは、湯気で私の鼻が刺激されて。