瑞稀が病院に運ばれてから
1週間が経った。

今日も瑞稀の手を握る。
今瑞稀は何を思ってるんだろう。
どこを彷徨ってるの…?

自問自答を繰り返しているうち
眠たくなってきた。

夢の中に堕ちそうになったその瞬間、
瑞稀の手が”ぴくんっ”と
動いた気がした。


「瑞稀?瑞稀!」
必死に名前を呼ぶと瑞稀が目を開いた。

「真由子…?」
瑞稀はあたしの名前を呼んでくれた。

あたし達は久しぶりのキスをした。
お互いの愛を確かめるように、優しく。