「変というか…。
最初は何を言っているんだって思うことが多かったです」
今日の帰りは、普通に喋っていたけど。
あれ、そういえばどうしてだったんだろう?
「本人に悪気はないと思うので…」
「あ、気にしないでください。
別にああいう話し方をしていても良いと思います。
最初はやっぱり驚きますけど、次第に慣れますから」
「そうですか…。
いや、良かったです。
こんなに性格の良い方がクラスにいて、アイツも良かったですね」
「大げさですよ…!」
何だか恥ずかしくなってしまった。
喜多さん、言い方がストレートだなぁ。
「それじゃあ、わたしはこの辺で。
今日はありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうございました」
「これからも、孫をよろしくお願いします。
父親譲りの変な奴ですけど、根は良い奴なんで」
「わかりました!」
その後父さんと母さんを呼び、家族で喜多さんを見送った。
きーくんから真実を聞いたり、
如月の家庭事情を聞いたりと、
何だか不思議な日だったな……。