「……それは…」
歩きだした如月が、そのまま口ごもる。
「もしかしてあんた」
「何?」
「あたしの不幸を見るのが大好きなドSなの!?」
「は?
なわけねぇだろ、アホ。
お前の不幸見たってつまらねぇし」
「それ、失礼じゃない?
ん?つまらないって言われた方が良いの?
…どっち?」
「わかるから」
「は?」
「わかるから。
だからガンバレなんて言った。
ただそれだけだ」
あたしは立ち止まって、歩いて行く如月の背中を見つめていた。
わかる?
どういうこと?
何がわかるって言うのよ…。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…