時は過ぎてお昼。
あたしは昨日と同じよう、きーくんや如月と一緒に中庭へ向かおうとしていた。
ちなみに如月は朝先生に起こされたものの、また寝ていたため、今も少し眠そうだ。
真面目に授業を受けているきーくんを見習ってくれって話だよね。
「あ、美空!」
「真帆!」
前から鞄を持って走ってくる真帆。
柔らかな茶髪が走る度に揺れているのが、可愛い。
「キクくんに如月くんもいる!
ねぇ、美空ってお昼このふたりと一緒に食べているの?」
「そうだよ」
「私も一緒に食べても良いかな!?」
「良いよ」
男子ふたりに女子ひとりだと、何だか勘違いされそうだから。
あたしはオッケーした。
「やった!」
「でも真帆、他の友達と食べなくて良いの?」
「良いの良いの。気にしないで!」
今日は真帆も交えて、中庭へ向かう。