教室の扉は閉まっていたので開けようと、手を伸ばした瞬間思い出す。
…そういえばあたしの席ってどこにあるんだろうか?
昨日は結局、如月の隣に机を置いたけど…。
如月は何故か隣に机を置くことを嫌がっているし。
どこにあるんでしょうか?あたしの席は。
静かめに扉を開ける。
そういえばまだ友達、このクラスで出来ていないや。
大丈夫かな、あたしは。
体育の時間とかで2人1組とか言われたら、死ぬかも。
誰にも挨拶することなく、一応昨日と同じ、如月の席の場所へ向かう。
すると、席がちゃんとふたつ並んでいた。
…ここ、あたしの席で良いのかな?
よくわからないけど、突っ立っているのは変なので座った。
鞄から教科書を出して机の中にいれる。
…にしても人が少ないな。
朝だからかな…?
「よっ、美空」
「きーくんっ!?」
持ってきた本を読んでいると、ポンッと肩を叩かれて、きーくんが笑っていた。
…朝真帆から話聞いたから、何だか意識しちゃう。