「え、マジでか…」

「もっとさいってーね。」

あ、泣く場面あったわ。

よかった。

「ち、違う!」

「どこがよ?
言い逃れなんか…させないよ?」

もちろん、証拠があるからだよ。

なかったら、言い逃れさせてたわ。

「あ…あたしたちは付き合ってない!」

「ふ、残念。」

「なんで!」

「いや、だって。
キスしてる動画がここにあるじゃん。」

「どこにあんだよ!」

「これ。」

あたしは、さっきの動画を見せた。

「後ろ姿だけど…これ、折原さんだよね?」

「ち、違う!」

「なんで。」

「だ、だって、そんなセーター持ってないもん!」

「なんでセーターって分かった?普通、誰がみてもブレザーに見える。」

だって、肩パッドがはいってて、紺色だよ?

誰だってブレザーに見えるよ。

「っ!」

あ、何も言えなくなった。

勝った。

「もう、あたしの前に顔出さないで。」

「あたしは、あんたの親友でいたい!」

「俺は、彼氏でいたい!」

「ふ、何いってんの?あたし、あんたらのこと信用出来ん。
だって、一回裏切られたんだもん。」

じゃね。

「皆、バイバイ!また明日。」

「折原&霜月。さよなら。
永遠に。」

これで、終わった。