それから、しばらく無言が続いた。
あたしがいつも降りる3つ前のバス停で男の子はバスを降りていった。
少し眠そうな顔で、「隣、ありがとうございました。」と言っていた。
そんな男の子ともう会うことはないだろうと思っていた
6日後のバス。
再びまた、会えてしまったのだった。
「隣、座っても大丈夫ですか?」
「大丈夫です。」
そう言いながらあたしが荷物をどけると、男の子はあたしの横に座った。
「また、会いましたねー。」
「そうですね。今日も部活ですか?」
「そーなんですよー、足がちょー疲れてますよー。」
疲れてるなんていいながらも、それでも楽しくて仕方ないみたいな
そんなことが男の子から、伝わってきた。