「族やってる時点で不真面目だと思いまーす」


「ま、そっか。」


ふふふと笑う祈織。



「祈織は?何やるの?」


「同じくホスト。2-Fには負けそうで怖いね。」


「なんか、祈織、めっちゃ接客うまそう。」


「んー、好きな子以外口説いても楽しくないから適当にやるよ」



「え?祈織好きな子いるの?」



言った瞬間に何故かいない祐介と
トイレに行ってる夏輝以外の
宗と、漸があたしを凝視した。


祈織も、驚いた顔してる。



「え?あたし知ってる人なの?」



「お前、嘘だろ」



「え、なに!なんで?」



「あり得ねえ」