「結衣華、美奈子、一緒にご飯食べよ?」

「出さ~、あの店すっごく美味しくて…」

私の目の前を通りすぎ教室を出ていく。

私は、最近シカトされ続けている。

理由なんてわからない。

今みたいにシカトされ続け1ヶ月。

最近、辛くなってきた。

仕方なく一人でご飯を食べる。

何もすることもなく机にうつぶせる。

結衣華と美奈子の声が聞こえた。

多分、廊下に居るのだろう。

「愛南をシカトしてどのぐらいたった?」

「う~ん、1ヶ月ぐらいかな。
ま、もうすぐこたえるでしょ?」

「だろうね。
これでこたえて、不登校になったりして…」

「私的にはそうなってほしいけどさ~。
だって周りをうろちょろされて、正直言って邪魔。」

「って結衣華声でかい~!
愛南に聞こえるって。」

「もうその名前出さないでよ。
鳥肌立つから。
ってそんな人居たっけ~。」

本当にうざい。

わざとおっきな声で騒いでいる。

もう我慢できない。

そう思った時、終わりのチャイムが学校中に鳴り響いた。