「…………お前が……想像してるのとは違うと思うぞ。」


「え?」


「風雅の総長だよ。」


「おっ!お前!!会ったことあるのか!?!?」


「……風雅の姫が、俺の幼なじみだから……。」


とんでもない衝撃だった。


マジかよ!


世界狭めぇよ!!


あの風雅を支えてる姫がっ、まさかのっ!!


「頼む……」


「は?」


「恭頼むっ!!!総長に会わせてくれ!!
俺、暴走族になりたいんだよっ!!」


思わず恭の肩を掴んで詰め寄ると、直ぐにその手を払われる。


「ふざけんなよ。
お前昨日の見ただろ。俺はあいつらから逃げ回ってるわけ。
わざわざこっちから出向いてやるわけねーだろ。」


うおぉ!そうだった!


いや、でもこんなチャンスみすみす逃してたまるかよっ!


「恭っ!!」


「あ?」


「友達になろうぜっ!!!」