「俺のオアシスとるなよなー。」


俺はそう言って、恭の隣にドカッと寝転がる。


「……おい。隣来んなよ。他のとこ行きゃいいだろ……。」


恭は迷惑そうにそう言うが、そんなの知ったことか。


「なんで?別にいーじゃん。昼寝するだけだし。」


「………」


恭は面倒臭そうに立ち上がり、どこかに行こうとする。


そうはさせるかっ。


「恭さ。この間何で喧嘩してたん?」


「あ?」


お。

反応した。



「あれ高校の奴等だろ?何でわざわざ中学まで来るわけ?お前何かしたの?」


「………てめぇにゃ関係ねーだろ。」


まぁ、そう来るわな。


「関係はねぇけどさ、あんな寄って集って卑怯だよな。たかが、中学生一人によ。」


「………。」


「今度ああいう事あったらさ、俺も一緒に加勢してやるよ!
おれ、喧嘩嫌いじゃないみたいなんだよね。この間、お前とやり合って思ったわ。」


-------グイッ!


恭は、俺の胸ぐらを掴んで引き寄せる。


「喧嘩が好きか。そうかよ。じゃあ、今ぶん殴ってやろうか?」