「健二郎まじ調子良すぎ!」

「俺のせいかよー!?」


まるで、私の事なんか知らないみたいに
健二郎は私達の横を通り過ぎた。




「健二郎は私の事忘れちゃったのかなー。」

「いやいや、流石にあの馬鹿でも忘れないと思うよ?」


「そうだよね!」



健二郎と目が合わないのも、挨拶しないのもいつもの事なのに。
何故か今日は寂しく感じた。