『千尋ごめんなー。』






『いいって。乃蒼店で待ってて。今店長いるから大丈夫だし。』









『…はーい。』








店に出ると、店長が後片付けをしていた。







『あ、乃蒼ちゃんお疲れ様。』







『お疲れ様です、店長。』








店長は、優しいおじさんって感じで、不思議となんでも話してしまう。







『乃蒼ちゃんは、智くんが好きなのかい?』







『…はい。だけど、告白とかは、いいです。』







『どうしてだい?』







『…きっと気まずくなっちゃうからです。』








そういった時、千尋センパイが出てきた。






『はぁー、今日も終わったぜ〜。店長お疲れ様っす!』






『お疲れ、ちーくん。』







『その呼び方やめてくださいよー。』







『私もそう呼びましょうか?チー先輩。』







『アホ、やめろ。』








私の首をふざけて締める真似をする千尋センパイ。
と、そこに智センパイ。







『千尋やめろ。』








千尋センパイの腕を持ち上げて、私の体を自分の方に寄せる智センパイ。







『ほ?ヤキモチか?』






『は?!んなんじゃねーよ!乃蒼大丈夫?』






『へ?あ、はい。ありがとです。』








にこっと笑うと、安心したような顔をする智センパイ。






『さ、帰るべー。店長また!』







『お疲れ様でした!』







『では。』








そう言って、千尋センパイの車に乗りこんだ。