バイト着に着替え終わり、店内に行く。

居酒屋のバイト。
居心地はいいほうだと思う。






『いらっしゃいませー!』








『いらっしゃいませ。何名ですか?』







いつもどおりの接客。
だけど、宴会の予約の人がとにかく絡みがめんどくさくて。







『お姉ちゃん、ボクと一緒に飲まない?』






『すいません。勤務中なので…』







『もー、そーゆー固いこと言わないでさ!ほらほら!』







腕をグイグイ引っ張ってきて、自分の方に寄せようとしてくる、会社員らしき男。







気持ち悪いんだけど…。







『あの、やめてくださ、』








『申し訳ございません、お客様。当店、居酒屋ですので、一緒に飲む、などのオプションはついておりません。』








智センパイが助けてくれた。







『では、失礼いたします。…乃蒼行くよ。』







『はい。失礼いたします。』








そして、10時のバイト終わる時間になり、ロッカーで着替えていた。





着替えも終わり、少しゆっくりしていたら、いつの間にか11時になっていた。







『やば!帰んないと、ママが、』







『あれ、乃蒼まだいたの?』







『まさか、待ってたとかじゃ…』







『は?なわけないじゃないですか。今から帰りますよ。お疲れ様でした。』







『待って乃蒼。危ないから送る。』








そう言ってくれたのはもちろん智センパイ。
千尋センパイはこういうとこ鬼畜で、そんなこと絶対しないから。