「だから……」



岡地君は勢いよく私の手を掴む。



でも、悪い感じはしなかった。



女装、だからかな。



「これからもよろしくね、朱音!」



そう言って笑う岡地君の笑顔は、とても眩しくて、綺麗だった。



まあ、女装だから当然なのかもしれないけど。



ていうか、こんな少女漫画みたいな展開っぽいのに変な気がしないのはなんでだろ。



やっぱ、女装だからだよなぁ。