ええい! もういい!



女は度胸じゃ!



「あ、う、うん。実は私、男性が苦手なのを克服したくて。相談に乗ってほしくて」



「え、でもなんで女装……」



「ほら、女性のほうが話しやすいし」



「いや、俺、女性じゃ……」



「とにかく、あのお店! カフェに入ろう!」



私は岡地君の腕をひっぱる。



「え、あ、ちょっと……」



私は戸惑う岡地君を無視して、無理やりにカフェに入っていったのだった。