「お待たせー!」



そうして一憂していると、向こうから綺麗な女の人、もとい岡地君が走ってきた。



相変わらず綺麗だな。



そうして、やっぱり隣に立たれても離れたいとは思わない。



やっぱり女装なのかな……



いや、まず女装はいいんだとしても、男性が苦手なのは緩和されないだろ。



ううん、オカマと付き合うことも視野に入れるべきかな……



「おーい、朱音!」



「え」



ハッとして前を見ると、岡地君がふくれっ面をしていた。



どうやら岡地君のことを無視していたらしい。