私はしばらく先輩からもらった花飾りを見つめていた。


そしてそろそろ教室に戻ろうと少し歩くと、


前には泣いている春先輩を愛しげに見つめて涙を指で拭っている山下先輩がいた。


その様子をじっと見つめながら私は少し微笑んだ。


そして心の中で“私の大好きな人と好きな人の好きな人がいつまでも幸せでいれますように”


と願ったんだ…