その花飾りを受け取ってギュッと握り締める。


『…彼女いるって分かってても私はずっと好きでした。
辛かったけど幸せだった。
絶対…絶対私は先輩の事忘れない。』


震える声で、涙でいっぱいの目で一生懸命私の気持ちを伝えた。


見上げると先輩が笑って


「ありがとう。
俺も忘れない。
陽菜ちゃんは本当の妹みたいにかわいかったし大切だった。
でも俺気付かずにひどい事言っていっぱい傷つけてごめんな?
最後の最後まで泣かせてごめん、ありがとう。
幸せになって。」


と言った。