しばらく先輩の後ろ姿を見つめていると突然先輩が振り返った。
私はあまりにも驚いて肩をビクっとさせた。
すると先輩はこっちに走って来て息を整えながら
「第二ボタンは彼女にあげる約束してるからあげれないけど代わりにこれ…」
そう言って私の前に差し出してきたのは、卒業生が胸に付けている花飾りだった。
「いらなかったら良いんだけど…
ほら、陽菜ちゃんに俺の事忘れて欲しくないし。
こんな俺を好きでいてくれたわけだしさ!
…今までいっぱい傷つけてごめんな?」
と私の頭を撫でた。
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