『……好きです!!!』


すると先輩は立ち止まって振り返った。


目をまん丸くして驚いている。


『…好き…です。
ずっと前から……』


勇気を振り絞って言った。


言えたよ―


すると先輩は軽く微笑んで

「ありがとう!
俺、陽菜ちゃんの事絶対忘れねぇから!!」


と笑って手を振ってまた前を向いて歩いて行った。